去る7月16日に、DANCE BOXに2ヶ月滞在していたアヴァによる、【新長田滞在制作・成果上演】が終了いたしました。当日の模様の写真と動画がアップいたしました!
第1部は、アヴァとミアによるフィリピンでお年寄りや年配の方への敬意を表する振る舞いを、駅前広場にいる人々に。
これからのパフォーマンスへの誘いです。
日常的にダンスに取り組んでいない人の身体がもつ美しさを引き出したい、との思いから始まりました。
お相手は中村麻子さん。合計8回の稽古で、15分のダンス・ピースをつくりました。
タガログ語(フィリピンでの公用語)がパフォーマンス中に響きます。
さらに場所を移しての第3部。アヴァとフィリピンでの同じカンパニーメンバーであるロサムとのデュエット。緊密なコンタクトが繰り広げられます。砂埃が風に舞い、さらに作品を盛り上げていきます。
最後は、お客さんもアクティング・エリアへ。
皆で紙飛行機を飛ばします。
写真:塚原悠也 映像:gettu555
約1時間の行程でした。
即興性を重視するのではなく、綿密につくられたダンス作品が野外でどのように展開できるのかも一つのテーマでした。
見ごたえのあるダンス作品が続き、最後のスペースは、石の階段が客席のようになり、広場は砂をまいた舞台、のような野外劇場のような非日常空間となり、最後に紙飛行機を飛ばしたときに日常が舞い戻ってきた、、そのような時間でした。
フィリピンの文化を、新長田の路上に挿入する試み。
さまざまな文化がミックスし混在するこの街に、彼女の挑戦はまた新たな軌跡を残しました。
アヴァは現在フィリピンに戻り、ダンスを教え、振付家として日々走り回る日常が戻ってきたようです。
レジデンス・プログラムは、今年度もまだまだ続きます。お楽しみに!
横堀ふみ