2010年5月4日火曜日

【KABAWIL】 5月3日~4日


ドイツの男性メンバーは休憩時間になるとヒップホップを踊っている。これが、けっこうイケルのである。 ヒップホップの世界への普及率はすごいと思う。
そういえば、一昨年、ベルリンの「E-Motion」のワークショップを制作したことがあった。

3日は、昨日と同じようにダンス、演劇、音楽のワークショップを各グループが順番に受けていた。
少しずつ、グループ毎の特徴が出てきた。昨日、手鏡のワークをしたグループは全体の鏡に移行。ありがちなので、あまり面白くないと思っていたら、今日(4日)に手鏡で手と肘といった部分を映す動作に変わっていた。インタビューはオノマトペ(擬音、擬態語)を取り入れ、最後に音楽になるという試み。また、1人のインタビューアーと1人のスターと2人の影武者というかたちは、6人が横1列になって議論するかたちへ展開。
テーマを「天気」「恋愛」と決めて、やっていた。これは結構、笑える。

また、新しく出てきたのが、ひとりが主役でオノマトペをしゃべり、それをもうひとりが日本語に約す、これは即興でおこなわれるので、主役の動きや言葉の調子などを瞬時に判断して翻訳しなければならない。ある種リアルで、ある種、荒唐無稽なほど面白いのであるが、このポジションに選ばれた学生が飛び切り面白い翻訳をしていた。
最後の3人目がそれを正確に英語に訳すという流れ。
これは、爆笑できる。

また、人間磁石のような動きも取り入れていた。
どのような動きか、観ていただけるとすぐにわかります。
音楽は言葉と動きを融合させていくようになってきた。群集が歩きまわっているなかで、一人がこれまでつくってきた「もし、私が超人なら」という問いかけに関しての答えを、単語とセンテンスで順番に音楽のようにドイツ語、日本語、英語、ロシア語、アフリカの言葉でしゃべるという表現になり、音とダンスの新しい表現のヒントを提示している。

また、ギターが3日から入り、今日からチェロの生演奏も入って、表現に幅がでてきた。
ダンスは、動きが整理されてきて、抽象度が増してきた。コンタクトは2組のデュオに絞られ、日本側とドイツ側の対比ができて面白い。

今日(4日)は、初めて3つのグループが合同でつくるシーンができ、公演としての形ができてきた。
学芸会のように身内の発表会的な世界から、プロの舞台へと明らかに変容してきたと思う。
もちろん4日間でつくれる限界はあるものの、日々、参加者が成長しているのが驚きである。
明日は、いよいよ本番。是非、多くの方に観ていただきたいと思います。(O)



お昼ご飯は劇場で全員分用意します。毎回50食ほど。
お寿司と柏餅は昨日のメニューです。

今日のお昼は丸五市場のミャンマーカレー「TeTe」の出張カレーとぼっかけコロッケです。