いよいよ今週末に迫って来た
「Case Studies #1 アジアのフェスティバル」(5月1日開催)で
ご紹介するフェスティバルとゲストスピーカーの詳しい紹介をいたします。
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KOBE-Asia Contemporary Dance Festival 関連企画(フォーラム)
Case Studies #1 アジアのフェスティバル
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日時:5月1日(日)14:00開始
14:00~14:45(45分) NPO法人DANCE BOX from 神戸
■フェスティバルの紹介:
「神戸-アジア・コンテンポラリーダンス・フェスティバル」は、2001年に大阪市と恊働して開始。その後、2002年、2003年、2004年、2008年、2010年と実施し、来年2月には7回目を迎える。
これまで、韓国、中国、台湾、香港、タイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、オーストラリアから、のべ50名以上のアーティストを招聘している。2008年より、国際共同制作を開始し、ピチェ・クランチェン(タイ)と地元のアーティストとの共同制作作品「テーパノン」は、大阪での初演の後、沖縄、島根を巡回した。次回の開催は、2012年2月である。
15:00~15:45(45分) ビルキス・ヒジャス from マレーシア
■フェスティバルの紹介:
MyDance Festivalは、アジア・パシフィックの世界舞踊連盟のマレーシア支部である「MyDance」がプロデュース。2001年、2003年、2005年に実施。MyDance Festivalは、現在ではマレーシアのダンス・シーンにおいてもっとも主要なイベントとなっている。
2011年度版は、クアラルンプール近辺の様々な会場にて、9月9日から26日の3週間にわたって開催される。新進およびキャリアのある地元のアーティストと、伝統舞踊家や海外のアーティストが参加。加えて、観客が参加できるワークショップやレクチャー・デモストレーション、そしてサイト・スペシフィックなプロジェクトを含めた関連企画も多数実施する予定である。MyDance Festivalは、ハイブリッドをテーマにしたアジア・パシフィックの舞踊学会による国際舞踊会議と提携して開催する。
フェスティバルのメインテーマは、マレーシアにおけるダンスの知名度をあげること、より大きなスケールで、批評を集積することを通して、海外のイベントに参加可能な作品制作を支援すること、そして地元のアーティストが海外のアーティストと共に恊働できる機会をつくること、観客を育成すること、地元のアーティストにとってのプラットフォームとなることを目指す。
■スピーカーの紹介:
ビルキスは、幅広く様々なスタイルのダンスを学び、最近ではマレーシアで、執筆、プロデュース、振付、踊ることを実践している。
マレーシアで、10代でダンスを始めてから、ハーバード大学の社会学部の芸術学科に在学中より複数の大学ダンスカンパニーに参加。2002年、ビクトリアン大学(メルボルン)をコレオグラフィーにて卒業。
2006年に、ビルキスはマレーシアに戻り、バレエをベースにしたアマチュア・ダンス・グループを設立。またコンテンポラリーダンスを対象とした、レジデント施設を兼ね揃えた私立アートセンター「Rimbun Dahan」にてダンス・プログラムをディレクション。2006年よりバレエ・ベースの大規模な4公演を演出し、Rimbun Dahanレジデント・アーティストによるトップレベルの5公演をプロデュースしている。また、Rimbun Dahanのスペースを生かした、サイトスペシフィックなプロジェクトを定期的にプロデュースしている。
ビルキスは、最近、マレーシア舞踊協会「MyDance Aliance」の会長に就任。「MyDance Aliance」では、ダンスボックス・シリーズをプロデュース、そして来る「MyDance Festival 2011」のアーティスト・ディレクターを務める。ビルキスは、マラヤ大学で、人類学の修士をもちながら、ダンスの歴史を教えている。そしてhttp://kldancewatch.wordpress.com のThe Klang Valleyにてダンスについて執筆している。
16:00~16:45(45分) 下山久 from 沖縄
■フェスティバルの紹介:
国際児童青少年演劇フェスティバルおきなわ(キジムナーフェスタ)は、沖縄市を会場とし毎夏開催されるようになってから7年目になる大きなフェスティバルです。夏休みの土曜から日曜まで9日間の開催で、毎年のべ2〜3万人が参加します。次代を担う子どもたちが、世界の優れた舞台芸術を鑑賞しワークショップに参加する中で、仲間との共通体験をもつことで、互いを理解し尊重し、友情を深め、豊な感性や想像力を育てる場を提供します。また、子どもを中心にした市民と多くの国々の人々との交流を通じ、沖縄の伝統的精神である「イチャリバ チョーデー」(一度会ったら人は皆兄弟)、「万国津梁」(海外交流によって万国の架け橋となる)の心を世界の人々と共有し、平和な世界への歩みをすすめていきます。
■スピーカーの紹介
1947年東京生まれ。パモス青芸館・沖縄シリーズで38作品を企画制作。その後「洞窟(ガマ)」(嶋津与志作・幸喜良秀演出)、喜劇「めんそーれ沖縄・なんくる狂想曲」(嶋津与志作・加藤直演出)などを企画制作。また、多くの国際共同作品も企画制作。
「国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ(キジムナーフェスタ)」(沖縄市で開催)の総合プロデューサー。この演劇祭は2005年から毎夏開催。昨年2010年は世界19か国から参加、31団体、90ステージ、3セミナー、2シンポジウム、4ワークショップで、参加者総数は約2万9千人。㈱エーシーオー沖縄(文化協同機構)代表取締役、アシテジ日本センター理事、他。
<休憩(60分)>
18:00~18:45(45分) マイラ・ベルトラン from フィリピン
■フェスティバルの紹介:
2005年に、フィリピンのダンス・シーンにて、各ダンスカンパニーが運営している稽古場をパフォーマンス・スペースに変容させ、それぞれでのダンス公演を連動させ“Contemporary Dance Map Series (2005)”を開催。この出来事が、フィリピンでの始めてのインディペンデントなコンテンポラリーダンスのフェスティバル「Wifi Body」(会場:フィリピン文化センター)へと繋がる。以降、毎年開催。
Wifi Body Festivalは、数多くの振付家の参加を可能にし、地元や海外の観客に、フィリピンのインディペンデントなダンス・シーンの知名度を上げている。またフィリピン文化センターのコンテンポラリーダンスの定番企画となっている。
■スピーカーの紹介
マイラ・ベルトランは、フィリピン・ダンス・シーンにおけるパイオニアである。1995年に稽古場兼オルタナティブなパフォーマンス・スペースとしてDance Forumを開始し、2010年で15周年を迎えた。彼女自身は、インディペンデントなコンテンポラリーダンスの実践者として21年目を迎える。
2001年 「National Commission for Culture and Arts」受賞。Dance Forumでは、2001年のベストダンスグループとして「Aliw Award」を受賞。また、2007年にマニラ市より「Tanging Parangal」を受賞。
マイラは、バレエに振付を提供し、また台湾の舞台芸術学科を対象に作品を制作。また、地元のメインストリームのダンスや劇団に振付けを行う。また北京ではジャンルを越えた数多くのアーティストと恊働。Dance Forumは、2002年世界舞踊連盟主催の国際フェスティバル「Exposition’O Contemporary Dance Fiesta」(シンガポール)に参加。また、台湾と韓国ではレクチャーも実施。www.mbeltrandanceforum.com
19:00~19:45(45分) 橋本裕介 from 京都
■フェスティバルの紹介:
京都初の国際舞台芸術祭KYOTO EXPERIMENT(正式名称:京都国際舞台芸術祭)は、京都芸術センターを核とする実行委員会を組織して2010年10月に第1回目が実施された。
京都芸術センターでは2004年より「演劇計画」という舞台芸術事業を継続し、現代日本の舞台芸術を牽引する人材を数多く発掘・育成してきた。同時にこの事業では、海外の劇場・フェスティバル・演出家とのネットワークを構築してきた成果を踏まえ、実現に至った。
第1回目は、公式プログラム10演目、フリンジ公演10演目、提携プログラム2演目、のべ78公演が、この京の街に登場した。そのほか、フォーラム、ワークショップ、展示など、さまざまな関連プログラムが期間中に催され、のべ1万人を超える動員を達成。国内外の最先端の舞台芸術作品を上演しただけでなく、京都の作家の新作を共同製作し、創造の場としての京都をアピールした。
■スピーカーの紹介:
舞台芸術プロデューサー。合同会社橋本裕介事務所代表。
京都大学在学中の1997年より演劇活動を開始。2003年、橋本制作事務所設立。砂連尾理+寺田美砂子、劇団地点、劇団マレビトの会といった、現代演劇、コンテンポラリー・ダンスのカンパニー制作業務や、京都芸術センター事業「演劇計画」などの企画・制作を手がける。2010年よりKYOTO EXPERIMENTを企画、プログラム・ディレクターを務める。
20:00~20:45(45分) ジャヤチャンドラン・バラジー from インド
■フェスティバルの紹介:
Attakkalari India Biennialは、コンテンポラリー・ムーブメントおよびデジタルアーツの国際フェスティバルである。インドのバンガロールにて2000年より2年に一度実施している。 Attakkalari India Biennialは、コンテンポラリーダンスやデジタル・アーツそしてリサーチにおける南アジアにおける新鮮な動向を伝える独自のプラットフォームでもある。
バンガロールの地政学的、また文化的な立脚点から、国際的な視野で、革新することとパフォーマンスアートについての南における対話を戦略的に生み出すセンターとなっている。
2011年は、1月28日から2月6日にわたって開催し、世界各地またバンガロールのアーティストを迎えた。Attakkalari India Biennial は、全てのレベルにおけるパートナーシップを通して、アーティスト達のベースを拡げ、知名度をあげ、幅広い展望をもって作品を上演するためのプラットフォームとして確立している。ホールでの上演から離れて、インスタレーションやサイトスペシフィックな作品の提示、招聘アーティストによるダンサーを対象としたマスタークラス、新進芸術家による1週間強の振付の実験の場、ダンス・フィルムのためのプログラム「Dance on Camera」、南アジアのジャーナリストを対象とした3日間集中プログラム「身体、パフォーマンスそしてライティング」も開催している。さらに詳しい情報は、http://www.attakkalaribiennial.org/ まで。
■スピーカーの紹介:
Jayachandran Palazhyは、バンガロールにあるAttakkalari Centre for Movement Artsの芸術監督である。彼は、Attakkalari Centre for Movement Artsの芸術監督、振付家、ダンサーとして国際的に評価されている。彼はインドの民族舞踊のバラタナティアムやカタカリや、武術のKalarippayattu を、そしてイギリスのロンドン・コンテンポラリーダンス学校にてコンテンポラリーダンスを学ぶ。
彼はまたバレエや太極拳、カポエラ、アフリカンダンスも学ぶ。そしてインド国内を始め世界各地をツアーで巡回している。
また、世界各地からインドのコンテンポラリーダンス・シーンの最前線についての数々の問合せに、コンサルタントとして務めている。加えて、国際的なアーティスト・レジデンスに参加し、ムーブメント・アーツに関連した執筆やレクチャー、デモストレーションを実施、同時に様々な賞を受賞している。また、彼はAttakkalari India Biennial(コンテンポラリー・ムーブメントおよびデジタルアーツの国際フェスティバル)のディレクターでもある。
会場:ArtTheater dB神戸(JR「新長田」駅より徒歩8分/アスタくにづか4番館4階)
入場料:1,000円
問合せ・予約:NPO法人DANCE BOX tel.078-646-7044 info@db-dancebox.org