お話を聴く会シリーズをスタートいたします。
第1回目は、ベルリン自由大学演劇舞踊研究所にて、舞踊研究・ダンスドラマトゥルギー研究をされている中島那奈子さんをお招きします。
【中島那奈子さんのお話を聴く会】
日時:5月24日(月)19:30開始
入場料:1,000円(ドリンク代込)
会場:ArtTheater dB 神戸
中島さんは、「踊りと老い」をテーマに、ポストモダンダンス、日本舞踊、そして舞踏などのコンテンポラリーダンスの事例を横断しながら、「ダンス」テクニックと障害、そしてダンス美学の関係を探った博士号論文を、先日ベルリンで提出されました。
今回の会では、研究テーマである「踊りと老い」について、そして「ドラマトゥルクの役割っていったい何!?」を中心に、ドイツの舞台芸術の現状などのトピックスも挟みながらお話いただきます。
中島さんとは、2009年10~11月に、dBの「循環プロジェクト」の一部メンバーがベルリンに赴き、障害のあるアーティスト・ないアーティストによるアート・ラボラトリー「Theater Thikwa」との国際共同制作プロジェクトのドラマトゥルクとして協働したことをきっかけに出会いました(振付:砂連尾理)。このプロジェクトは、2011年3月にArtTheater dB 神戸本公演を予定しています。
【中島那奈子・プロフィール】
1978 年生まれ。日本舞踊宗家藤間流師範名執藤間勘那恵。成城大学・ニューヨーク大学修士課程終了。2003年から2007年にかけて早稲田大学演劇博物館21世紀COEプロジェクトに研究員として参加。2004年から2007年までポストモダンダンス研究及びダンスドラマトゥルクとして、米国ニューヨークに滞在、2006年よりニューヨーク大学パフォーマンス研究科客員研究員、その間マサチューセッツ州Jacob'sPillow Dance Festival研究フェローとしても活躍(2006年)。2007年よりドイツ学術交流会(DAAD)の支援を受けてベルリン自由大学にて博士論文「踊りにおける老いの身体」を執筆。
これまでの主な活動としては、
・Luciana Achugar「Exhausting Love at Danspace Project」(2006年度ベッシー賞受賞)ドラマトゥルギー
・グッゲンハイム賞振付家Koosil-ja Howang「mech [a]OUTPUT」(NYジャパンソサエティ他)ドラマトゥルギー
・NPOダンスボックス・振付家砂連尾理「Thikwa plus 循環プロジェクト」ベルリン・神戸公演(2009-2011)ドラマトゥルギー
・評論「ジェローム・ベルと私-『ピチェ・クランチェンと私』におけるインターカルチュラリズム」(シアターアーツ 392009夏号)、「ダンス・ドラマトゥルク――ニューヨーク・ダウンタウンダンスの現場から」(シアターアーツ32 2007秋号)などがある。他、講演・論文・パフォーマンス多数。
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2009年「Theater Thikwa+循環プロジェクト」ベルリンでのショーケースの模様 ↓